有馬記念の懐かしいはずれ馬券
12月になり寒さが身に沁み早朝ウォーキングがつらくなりました。
水たまりには薄氷が、街路樹の土の部分には霜柱が立っています。
スーツのズボンの下にはヒートテックのタイツを履くようになりました。
年月が経つのは早いもので、あと2週間で年が明けるところまでやってきました。
年末の風物詩といえば『有馬記念』ファン投票で選出された馬が、
今年こそは競馬ファンのボクにお宝を与えてくれるレースのはずです。
あれ、事務所机の引き出しから1991年有馬記念のはずれ馬券が出てきました。
あっ‥この馬券のレースは思い出深い15頭立ての14番人気ダイユウサクが勝つ
まさかの大波乱レースです。
一番人気は人気沸騰中の武豊鞍上メジロ厩舎の最右翼メジロマックイーン
中段待機のマックイーンをジーっとマークして4コーナーを回ったあたりから
スパートをかけ1馬身以上先着のレコード勝ちしたものでした。
2着から4着までは順当の1~3番人気であったことに加え、単勝の配当は13,790円
GⅠレースでの単勝万馬券は稀でしたので場内は大狂乱だったのを覚えております。
3着はナイスネイチャ 松永昌博騎手が鞍上していました。
馬番1番がマックイーンで5番がナイスネイチャですが、マックイーンは鉄板で
ナイスネイチャ押しのボクは自信を持って投票したのが、この馬券でした。
ナイスネイチャは松永騎手とのコンビで翌年の第37回は勝利馬メジロパーマーの
スタートからの大逃げに敗れ3着、第38回は勝利馬トウカイテイオー 2着1番人気
菊花賞馬ビワハヤヒデとの競り合いから少し遅れての3着、それも10番人気で ですよ。
第39回でも健闘して掲示板に載る5着、さすがに8歳になった第40回では9着に
終わりましたが、91年から有馬記念3年連続3着だったことで関係者からは
『ブロンズコレクター』と言われたようですが、決して馬鹿にしたものではありません。
ナイスネイチャは有馬に5年にかけて出走した人気馬ですが、重賞4勝しているものの
GⅠレースでの勝利はありませんでした。
競走馬として活躍時の相手が悪かったか、実力がそこまでなのか
調教師や主戦騎手でないと判りませんが、競馬ファンの競馬史に
輝かしい『ブロンズコレクター』として残したい一頭で間違いありません。
現在33歳、重賞馬では長寿で北海道の牧場で余生を送っていると聞きましたが、
体を酷使したのにすごいですね。
岡田 純