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五香のつぶやき

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池袋暴走事故の行方は

2019年4月に池袋で起こった母子を死に至らしめた暴走車による
過失致死傷の罪を問うた公判で、運転していた旧通産省の元高級官僚は
遺族側からの質問に、亡くなられたことは心苦しいがそれでも原因は
車の誤作動であり自分は無罪であると主張している。

まずブレーキを踏んでも止まらず加速し続けたという供述に、自動車メーカーの
調査結果では車両の異常や技術的な欠陥は無かったと答えた。

ブレーキを踏んで加速するということはブレーキペダルとアクセルペダルが
機械的に伝わる個所が違うにもかかわらずそれらが同時に故障したということ。

メーカーの調査結果についてはエンジンが切れたら電化製品が電源を切ると
リセットすることもあるように元に戻ったという自己都合に合わせた証言。

被告は技術職出身でありながら、技術的にあり得ないことをその時に限って
誤作動を起こしたと延々と主張する。

ボクから見ても被告はエリート官僚出身で、ブレーキペダルを踏んでいたと
鮮明に記憶しているのではなく自分には間違えがないと思い込んでいるだけである。

今までの高級官僚の威厳がまかり通った組織内では通用したかもしれないが
世間では合理的な根拠も証拠もないものは単なる虚言と捉えられる。

元エリート官僚という肩書の人が自己都合で幼児の言い訳みたいなことを
厳粛たる法廷内で自信満々に答えているが、それは火に油を注いでいるだけで
母子を亡くした遺族側は単に憎しみと怒りが増すばかりであるのが判ってないのか。

被告の事故後の行動で、息子に事故直後の車内からブレーキとアクセルを
踏み間違えたと電話したことは間違いないのとの証言があるので、
客観的な調査結果と息子とのやり取りで虚言であるのは常識的な判断で、
それについては冤罪の見込みも無いと考えるのがボクの見解である。

同じ高級官僚出身で同じような時期に起こった元農水事務次官の息子刺殺事件は、
引きこもりの44歳にもなる息子を小学校児童数人をめった刺しにした
登戸通り魔事件のようなことをする前に親の責任として自分で自分の子を始末した
という事件があった。

普段から暴力的な息子が小学校の運動会がうるさいから『殺してやる!』と
叫んでいたことに通り魔的な犯行を起こすことを予感させ、脅威に思い犯行に及んだ。

同じ元高級官僚というだけで事件の内容も全く違い一緒に並べて比べられないが、
人生の去り際というか死に際というか、けじめがつけられない昔では将校といえる
立場で散々威張っていたと思われる池袋の暴走爺にはあきれ返るばかりだ。

 岡田 純