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五香のつぶやき

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新入幕で初優勝の次のドラマ

令和6年3月春場所で新入幕の尊富士は東前頭17枚目の幕尻の地位で13勝2敗
の成績で優勝、新入幕の優勝は110年ぶりの快挙である。

新入幕力士の優勝は1914年以来、110年ぶり2回目のことだそうです。

彼は日大の相撲部出身で幕下付け出しからの初土俵、それから10場所目での
優勝は110年前の記録を作った元関脇両国の11場所目を抜く最速の新記録である。

14日目の朝乃山との敗戦で右足首の靭帯を損傷しても、後からの悔いのないよう
痛みをこらえて土俵に上がり、既に二桁勝利している豪ノ山を押し倒しで破り
優勝に華々しいドラマを添えた。

この優勝に技能・殊勲・敢闘賞の3賞も獲得する大活躍で、最後まで優勝を争った
西前頭5枚目の大の里も11勝4敗で技能・敢闘賞の2つの賞を手に入れ
二人は今後のライバルとして注目されるだろう。

しかし大関陣がふがいなかったのがそもそもこのような初土俵10場所目の力士の
優勝となったのだが、戦犯は場所前は好調をアピールしていた霧島で、
優勝候補筆頭と言われながら負け越して来場所はカド番となってしまった。

来場所はいかに幕内下位から優勝者を出させないためにも三役昇進を決定づけた
朝乃山の活躍を期待したい。

元大関の朝乃山は大関の名を汚すコンプライアンス違反を犯し2021年7月の
名古屋場所から6場所出場停止となる。

出場停止は全敗扱いになるのであっという間に西序の口三段目の22枚目まで
落ちてしまい、それから11場所目の今場所西前頭筆頭の地位で9勝6敗の成績は
三役昇進間違いなしで大方の予想は小結あたりで来場所の土俵となる。

3年前のコンプライアンス違反も、いくら大関といえ私生活で担当記者に誘われ
遊びに行ったことで6場所も出場停止はきつ過ぎると思ったし、朝乃山自身は
腐らずそれによく耐え、這い上がってきたと思います。

優勝の尊富士にライバル大の里、そして12場所ぶりに三役に上がる朝乃山
そして実力がさらに上昇中の来場所から名跡のしこ名に替わる琴桜、豊昇龍や
カド番だが実力上位の霧島を3大関と、出場が危ぶまれるが横綱照ノ富士など
来場所は土俵を賑わせそうな関取が増えました。

ボクとしては番付の優位さで平幕が優勝するより関脇当りが優勝を争う場所が
最も盛り上がると感じるので、来場所は上位陣の奮起を期待します。

朝乃山の小結は、初日に横綱と対戦する地位で、それから番付上位と初っ端から
苦難を強いられるので、前半戦で調子に乗れれば後半戦は下位との勝負が残り、
取りこぼしが無ければ大関に上がる足がかりになる。

一度の失敗で回り道をした分、恥をかいた分、苦労した分、それを取り返すために
一気に駆け上がって綱取りを見せて欲しいのだ。

 岡田 純